新車を購入すると、室内からは新車特有の独特なにおいがしますよね。
室内のにおいは、日本車だけでなく、ベンツやBMWにはドイツ車特有のにおいが、アルファロメオやランチアなどイタリア車には少し甘いにおいなどがします。
ですが、新車特有のにおいは、なぜするのでしょうか?わざとそのようなにおいをつけているのでしょうか?
カー雑誌「ベストカー」が、『各国の新車特有のにおいはなぜするのか?』について調査していましたので結果を紹介しますね。
あなたは、これらに悩んでいませんか?
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新車の室内特有のにおいは、車好きな人も、そうでない人も気になりますよね。
しかも、生産国によって、室内のにおいは違ってきます。
長年にわたりホンダで新車の企画や開発にかかわってきた繁幸太郎さんいわく、まず、日本車の新車の室内においは、素材のPVCによるものだそうです。
「確か日本車のニオイ、ドイツ車のニオイ、イタ車のニオイ……、それぞれ明確に違いがあるますよね。これは内装材の原料の匂いなのです。日本車のいわゆる”新車のニオイ”は内装材に使われていた素材のPVCに由来するもので、あの独特の匂いを発していたのです。クルマ好きの人たちに聞くと、あの新車の匂いが大好きだというのですが、一般的なお客さんはあまりお好きではない。だからメーカーではなるべく匂いの出ない内装材の開発に力を入れているのです。現在はPVCをあまり使わなくなったこともあり、日本のクルマは”新車のニオイ”がずいぶんと抑えられていると思います」。
(引用元:ベストカー)
PVCとは、ポリ塩化ビニルのことで、パイプやチューブ、縄跳びなどにも使われている素材です。
日本車の新車特有のにおいは、このポリ塩化ビニルに由来するものだったんですね。
一方、欧州メーカーの新車特有のにおいは、接着剤などのにおいだったんです。
「主にシートや内装材の納入メーカーによる部分が大きいのですが、ドイツの部品メーカーをはじめとした欧州の部品メーカーは以前からPVCをあまり使っていないのです。接着剤や表皮の配合剤、樹脂パーツの成形の際などに使用する材料など、納入メーカーによって微妙な違いがあり、それが各国独特のニオイの要因となっているのですね。なんで違いがあるのかというと、おそらく国民性により好きなニオイ、嫌いなニオイがあって、嫌いなニオイを発する場合はなんらかの手を打って違うニオイになるようにしたのでしょう。結果、各国独特の”新車のニオイ”が出来上がった、と私は理解しています」。
(引用元:ベストカー)
このように、欧州メーカーの新車特有のにおいは接着剤などのにおいで、国民性による好き嫌いで対策をとっていった結果、今のような室内のにおいになっているんです。
車は、技術やデザイン、燃費などの進化が注目されることが多いですが、においなど目につかないようなものにも気が使われているんですね。
自動車メーカーや部品メーカーの努力は、すごいですね。